コロナ禍の始まった2020年4月、Squareは独自の銀行であるSquare Financial Servicesの運営に関する条件付き認可をFDICから受けました。これは現在Square バンキングと呼ばれるようになったチームにとって、ワクワクするような大きな機会でした。最初の一歩として小規模ビジネス専用の預金商品を設計し、これがSquare セービングとなったのです。
小規模ビジネスのオーナーは、彼らが運営する事業と同様、個性的でクリエイティブで多様性があります。そういったオーナーたちにぴったりな預金商品とは?この答えを見つけるため、調査チームに協力を依頼しました。
Red Bay Coffee Roasters、本店、オークランド
調査によってわかったことは、多くのビジネスオーナーが事業用の普通預金口座を開設したことがないということです。個人の当座預金口座から事業の資金を出し、経費は分けていませんでした。貯蓄を検討していても、どこから手を付ければいいかわからないようでした。明確な目標がある人もいましたが、口座間で資金を出し入れするのに時間がかかり過ぎました。ニーズに合わせて財務を管理するために、適したツールがなかったのです。
全員に共通した悩みが1つありました。納税資金を確保することです。
仕事はここから始まりました。
加盟店さまの役に立つ預金商品を具体化しました。納税および今後の目標のための資金を貯蓄し、別に取り分けてまとめ、さらには口座間の資金移動の自動化も目指しました。ユーザーにとってクラス最良のものを作るという思いが、あらゆるデザインやクリエイティブな意思決定の基本理念となりました。
Squareの指針
シンプルさ。従来の銀行商品は、複雑で不恰好な傾向があります。Squareでは基本的なものだけに絞り、シンプルにしています。
優れた商品は、エンドユーザーをまごつかせるものではないはずです。Square セービングでは、加盟店さまに1度に1つのことに絞ってご案内します(そしてそれが必ず最適なものになるようにします)。オンボーディングのため条件付きロジックを設定する場合も、サイズコントラストを強調したレイアウトヒエラルキーを作成する場合も、機能の設定に手順に沿ったフローを用いるだけの場合も、各手順には明確な目的が存在します。
表現。銀行商品は必ずしも無難でなくてもいいのです。コントラストを強調し、ヒエラルキーをクリアにした大胆なレイアウトで、Squareの個性を表現しています。インパクトも十分です。
意図。ユーザーの誰もがたどる過程において、すべての行動の裏には意図があります。加盟店さまには、ニーズはあらかじめ検討されていて、Squareはニーズに耳を傾け理解していると実感していただけるようにする必要があります。私たちは、この過程が自然で期待通りだと感じていただくことを意図して、すべてのフローを設計しました。
言葉とトーン。一部の加盟店さまにとっては、Square セービングが初めて開設するビジネス預金口座であるため、私たちは言葉とトーンにも配慮しました。一般的なバンキング商品の多くで見られる冷たく生気のないトーンではなく、商品内のコピーは有益でありながら温かく、人間らしい言葉でビジネスオーナーに語りかけています。
また私たちは、商品とマーケティングの体験はそれぞれ一体の関係にあると思っています (商品 = ブランド / ブランド = 商品)。そこで、マーケティング用ランディングページから商品のフローへと至るストーリーに一貫性を持たせました。なぜなら、加盟店さまにとってこれらはすべて1つの体験であるからです。マーケティング用のクリエイティブの開発についてはこちら ›
小規模ビジネスのオーナーからのご要望が高い機能
加盟店さまが資金を取り分けまとめられるよう、私たちは預金フォルダを導入しました。このフォルダはカスタマイズ可能ですので、納税、万一の備え、新しいエスプレッソマシンの購入など、ビジネスのニーズに合わせて貯蓄できます。またフォルダを選んでSquareでの毎日の売上から一定の割合で自動的に積み立てることもできますので、かんたんに貯蓄ができます。
さらには有利な実効年利率(APY)をご用意していますので、預金で利息を得て目標により早く達することができます。
利用された方の反応
Square加盟店さまからは非常に好意的なご意見・ご感想をいただいていますが、Square セービング(およびSquare バンキング)は始まったばかりです。小規模ビジネスオーナーのための新しい銀行の今後の展開にご注目ください。
セービング口座は、FDIC加盟のSquare Financial Services, Inc.によって提供されています。